近年では夫婦の4組に1組は離婚する時代になってきており、周囲の認識もあまり大事のように思わなくなってきている風潮です。
また、どれだけ仲睦まじい夫婦でも、長年付き合っていくと「離婚」というキーワードが頭によぎる人も多いのではないでしょうか。
ただ、実際に離婚をしてシングルマザーになったら、どんな生活が待っているのか想像したことはありますか?
1人で子育てをするとなると、やはり不安なのは将来の見通しが立たないこと。
特に経済面は一馬力だとかなり厳しいのが現状ですので、母子家庭になって先の将来が不安な方は多いと思います。
しかし、もしシングルマザーになったとしても、子どもにはなるべく負担をかけたくないですし、金銭面が理由で子どもの可能性を狭めたくありませんよね。
そこで、今回は母子家庭のご家庭がママさん一人だけでも経済的に自立する方法や補助制度などについて詳しく調べてみました。
日本の母子家庭(シングルマザー)の割合は?
そもそも、現在の日本では母子家庭(シングルマザー)の割合はいったいどれだけの割合でいるのでしょうか?
平成26年の調査では、ひとり親世帯は全体で86万世帯ほど存在しており、うち母子世帯は約76万世帯だといわれています。
つまり子どもがいる世帯では、親権を持つのは母親である割合が約8割を占めているという計算です。
また、母子家庭ではあるものの、婚姻関係を結んでいない、いわゆる内縁の夫や両親といった母子以外の同居者がいる世帯が約123世帯いるといわれています。
母子家庭(ひとり親家庭)になった原因は?
引用:https://www.adire-rikon.jp/
次に、母子家庭(ひとり親)になった原因について見ていきましょう。
夫婦が破綻する、もっとも多い原因は男女とも「性格の不一致」だといわれています。
交際中ではわからなかった相手の姿に嫌気がさしたり、結婚してから少しずつストレスが積み重なったりなど、生活していく上で相手に対して不満が生まれて離婚する事が多いようです。
他にも、浮気や不倫と言った男女のトラブルや暴力・虐待といった苦痛を強いられることが原因で離婚する夫婦もいるというデータがあります。
母子家庭(ひとり親家庭)で起こりやすい問題
では、実際に離婚してひとり親家庭になった場合、どんな問題が起こるのでしょうか?
離婚の原因は様々ではあるものの、ひとり親になったときに最初にぶつかるのは収入面の問題です。
現在、ひとり親世帯の約8割が就労しています。
ただ、やはり子育てをしながら仕事をするとなると時短勤務やパートといった働き方が多く、正社員として勤める女性は3割ほどしかいないのが現状です。
そのため、経済面では非常に厳しく、普通に生活するのも苦しい家庭が多いのです。
こういった深刻な貧困状態であることをディープ・プアと呼ばれており、ひとり親世帯の大きな課題になっています。
また、経済面以外でも別れた夫とのトラブルや、内縁の夫と子どもとの関係が悪いという問題など数々の問題が多く掲げられています。
母子家庭の世帯の為の支援制度や手当を利用する
引用:https://www.city.oita.oita.jp/
前述の通り、ひとり親世帯の貧困は、日本の社会の中でも大きな課題になっています。
そういったひとり親世帯のために、政府や自治体はいろんな援助や支援をしているのはご存知でしょうか?
次はひとり親世帯のための支援制度についていくつか紹介いたします。
①:児童扶養手当
こちらはひとり親世帯に対して国から支給される手当です。
扶養人数や所得によって金額は変わりますが、子どもが2人いた場合、全額ならば月42,000円支給されます。
②:住宅手当
こちらはひとり親世帯が住宅を借りている場合、月10000円が超えている人が対象となり、平均で5,000円~10,000円支給される制度です。
ただ、これは市町村ごとでの取り組みなので、住んでいる市町村によっては行っていない場合があります。
③:医療費助成制度
こちらは、母子家庭の世帯の保護者や子どもが病院などで診察を受けたときに、自己負担分を助成する制度のことです。
住宅手当と同様、市区町村ごとでの取り組みなので、自分の住んでいる市町村は行っているかきちんと調べておきましょう。
④:障害児童福祉手当
こちらは国が行っている制度で、子どもが身体的、もしくは精神的に障害があり、介護が必要な家庭が対象です。
支給額は一律で月14,480円で、年に3回まとまって支給されます。
⑤:児童育成手当
こちらはひとり親世帯が対象で、児童1人につき月額13,500円支給される制度です。
各市町村で受給の制限が異なるので、近くの市役所に問い合わせてみるといいでしょう。
上記①~⑤についての制度については、厚生労働省の公式ページを参考してみてください。
母子家庭で将来が不安なママが経済自立する為の方法は?
引用:https://www.city.ichikawa.lg.jp/
母子家庭はいろんな社会的支援がありますが、それでも生活していく上では厳しいという声が多いです。
子育てをしていると、じゅうぶんな時間が取れなかったり、不規則な生活になったりして就職も困難な状況になってくるのも課題になっています。
それでも将来を見据えて安定した収入を得るためには、しっかりとした経済的自立をしていきたいですよね。
そこで、次は将来が不安な母子家庭(シングルマザー)のママが経済的に自立できるための方法についていくつか紹介いたします。
精度を利用して就職率の高い資格を取得する
1つ目の方法としては、就職率の高い資格を取得することです。
実は、母子家庭の世帯は自立支援教育訓練給付金という制度があるのです。
自立支援教育訓練給付金というのは、母子家庭のようなひとり親世帯に経済的自立をするための取り組みです。
就職に必要な資格を受講して、修了すればその経費の20~70%が返還される仕組みになっています。
講座は自治体によって異なりますが、運転関係から医療、教育関係など様々なジャンルの講座を受講できます。
資格が取れれば就職に有利ですし、正社員としても採用枠が増える可能性もあります。
子育て中はなかなかまとまった時間が確保できませんが、スキマ時間や子どもが寝た後の時間を有効活用してみるのも良いでしょう。
条件のいい仕事・パート先を見つける
2つ目の方法は、条件の良い仕事先を調べてみるということです。
例えば、パート・アルバイト先であっても食費を少しでも浮かせるために賄いがある飲食店に勤めたり、時間に融通が効くようなシフト制の仕事を選んだりして自分に合った仕事先を見つけましょう。
もちろん、給料面でも昇給はあるのか、有給や交通費は支給されるのか、福利厚生などはきちんとしているのかなど細部まできちんと見て選びましょう。
他にも、金銭的にとことん切り詰めるのならば固定費の見直しやスマホを格安スマホに変更するといった工夫も必要です。
もっといえば、住居費を減らして生活費を抑えるために実家に戻るというのも1つの手段ですよ。
副業を始めてみる
子育てしている世帯、特に小さなお子様がいる世帯は、長時間外で働くのが難しい場合もあると思います。
そういった家で過ごす時間が長い肩は、在宅ワークでできる副業を始めてみるのもいいでしょう。
副業とは、今の仕事はそのまま継続しながら他の仕事で収入を得ることです。
家に帰ってから作業ができるので、時間にもあまり縛られないのがメリット。
最初は少額ですが、スキルアップをすれば少しずつ収入アップも期待できます。
では、どんな副業あるのか、おすすめの副業を2つ紹介します。
①:ブログで稼ぐ
1つ目のおすすめの副業はブログで稼ぐ在宅ワークです。
これはご自身でブログ立ち上げ、記事を書いて商品広告を貼り、ユーザーから成約が発生すると広告の紹介手数料が収益としてご自身に支払われるというインターネットを使ったビジネスで、パソコンやスマホがあればすぐに始めることができます。
私自身も副業からブログをスタートして、2年目に月収200万円以上稼いで脱サラをしていますので、ブログで大きく稼げる魅力ある副業モデルです。
時間や場所にとらわれずに作業ができますので、子育て中のシングルマザーの方や、私と同じように本業と副業を掛け持ちで取り組むことができます。
ご自身の趣味や興味があるジャンルで記事を書いて収益を得る事ができるので、楽しみながら長く続けていく事が出来ますし、スキマ時間を有効的に使いたい場合にもぴったりです。
②:クラウドソーシング
2つ目のおすすめの副業はクラウドソーシングと呼ばれる、在宅ワークです。
オンライン上で依頼主のお仕事を受注して、決められた納期までに指定の作業を完了させるといったシンプルなもの。
こちらもパソコンやスマホがあればいつでも始めることができます。
手順は在宅ワークのサイトに登録して、自分に合いそうな仕事を応募するだけなので、とても簡単です。
仕事内容としては、商品登録作業やデザイン、レビューやアンケートなど様々なものがあります。
子育てのスキマ時間や、通勤の合間などに作業もできますので副業にぴったりです。
ワーカー登録は日本最大級のクラウドソーシングサービスCraudiaクラウディアなどがおすすめですよ。
②:ハンドメイド
手先が器用な人は手作りのものをネットやフリマなどで売るのもいいですよ。
費用は材料費だけなので初期費用も手頃なのがポイントです。
作るものはアクセサリーや手芸といったものが売れやすくておすすめ。
家でスキマ時間の中で作業ができますし、自分の新しい趣味としても最適ですよ。
もし、人気が出て依頼が増えれば主の仕事よりも稼げる可能性もありますし、充実感も得ることが出来ます。
ココナラが出品サイトとしては一番知名度のあるサービスです。
再婚相手を真剣に見つける
最後の手段として、しっかりと養ってもらえるような再婚相手を見つけるというのも1つの方法です。
やはり、育児も仕事も1人の力だけでは限界がありますよね。
そこで新しいパートナーがいれば、金銭面も育児もサポートしてもらえて自分自身に対する負担が軽減できます。
ただし、こういった利害関係だけでは夫婦は成り立ちません。
相手の内面的な部分や信頼関係を結べるかどうか、なによりパートナーを愛しているかといった気持ちも大切です。
それと、もう1つ忘れてはならないのは、子どもがパートナーを受け入れてくれるかどうかです。
いくらお互いが愛し合っていても、子どもの存在を決して蔑ろにしてはいけません。
子どもにとって新しい家族ができるというのは、大人が思っている以上に大きな出来事で、精神的にも少なからず負担になります。
パートナーとの恋愛関係だけでなく、子どもの気持ちを最優先に考えて再婚するべきかどうかきちんと話し合って進めていきましょう。
最近だと、恋活や婚活マッチングサイトなどもポピュラーになってきていますので、真剣にパートナーを見つけたい場合は利用してみると良い出会いが生まれるかもしれませんね。
今回のまとめ
育児は1人では決して成立しません。
育児をしながら生計を立てるのは大変なことも多く、将来が不安に感じることでしょう。
それでも、子どもという存在は、唯一無二のかけがえのない大切なものです。
母子家庭だから受けられる支援制度や補助金もありますので、きちんと調べて手続きすることで経済的な負担が少しは軽減できるはずです。
また、自治体や両親、職場や子育て支援などいろんな方面からのサポートを有効活用して親子ともどもストレスフリーな生活を送れるようにしましょう。
子どもも自分自身を守るためにも、1人で抱えこまずに周囲を思う存分頼ってくださいね。