豊かな老後の暮らし。これには
- お金
- 人間関係
- 健康
- 住まい
- 働き方
- 生きがい
という6項目がそろって成り立つといいますが、やはり1番目に来るのはお金なんですよね。
お金がない状態で老後を迎えると「老後の貧困問題」となり、かなり切り詰めた生活を余儀なくされます。
特に専業主婦の方は要注意です。
今の時代でさえ「年金額は本当にわずか」「足りない」「貯金を切り崩している」といった意見をよく耳にします。
そのため、自分で厚生年金に加入していない主婦の方は将来もらえる年金額も少ないですし、旦那さんに頼ることになるのは目に見えてますよね。
今回は、そんな老後貧困に関してリサーチしてみました。
専業主婦は将来、老後貧困になる可能性がある?
老後貧乏になる人の特徴としては、
- 生活水準が高い人
- 細かな出費がある人
- 貯金をしていない人、少額の積立を軽視している人
などがあります。
結婚するまでは貯蓄をしていたけど、子供が生まれて出費も増え、家や車を購入したりなどと、少しずつお金がかかるようになっている方はいないでしょうか。
独身の時は、友人と月に何回かは飲みに行き、洋服や好きな物も買っていたのに、今ではそれもままならない…。
そんな方は今後、様々な不安要素が増えてくると思いますので、ぜひ老後の事を今のうちから意識しておいた方がいいです。
専業主婦が老後貧乏になると不安になる原因は?
専業主婦が老後貧乏になる原因。
色々な理由がありますが、やはり根本原因は貯蓄=お金がないから…です。
キレイごと抜きで、お金があればたいていのことは乗り越えることができます。
お金自体に価値はありませんが、お金に信用価値ある限り、あらゆる物や体験をお金を対価として交換することできる。
セレブがこぞって身につける高級ブランド品、豪邸、高級車などはもちろん、レベルの高い高等教育を受けたり、アンチエイジングや美容整形など、体験・経験にお金を投資することもできます。
では実際に、専業主婦はどんな理由で不安に感じるのか、詳しく紹介します。
理由①:日々の生活費が加算されるから
ほとんどの方は、高齢化とともになんらかの病気を患う可能性が高くなります。
となると、毎月の治療費や薬代は馬鹿にならないものです。
病気とまではいかなくても、高血圧や肥満、関節の痛みなど、健康面になんらかの不具合が生じるものですよね。
厚労省からの発表では、最近の医療費の動向で以下のように数値がでています。
令和2 | 医療保険適用(単位万円) | ||||
本人 | 家族 | 国民健康保険者 | 未就学者 | 75歳以上 | |
4月 | 1.2 | 1.1 | 2.8 | 1.3 | 7.4 |
5月 | 1.2 | 1.1 | 2.6 | 1.2 | 7.0 |
6月 | 1.3 | 1.2 | 3.0 | 1.4 | 7.6 |
7月 | 1.4 | 1.3 | 3.1 | 1.5 | 7.8 |
8月 | 1.3 | 1.3 | 2.9 | 1.4 | 7.5 |
9月 | 1.3 | 1.3 | 3.0 | 1.5 | 7.6 |
2020年のデータを見ると、高齢になるに従って月の医療費が増えていることがわかると思います。
超高齢化社会が加速しているので、当然の影響ではありますが、それに付帯する交通費なども重要です。
高齢者の自動車事故が増えてきていることからわかるように、一定の年齢になれば免許は返上するべきですよね。
そのため、病院に行くまでにタクシーで行くことを考えたり、バスを使ったりなど、交通費も若い頃と比べてかかるようにもなります。
理由②:自分の自信となるものが少ないから
貯蓄や積み立てなど、今何もしていないと老後には旦那さんの収入に頼ることになります。
二人での生活が継続するならいいですが、旦那さんに病気やその他トラブルなど何かあったときには、子供や自分のことを一人で処理していかなければなりません。
離婚なんかしたら、それこそもってのほか。
自分の糧(お金・経験)=自信です。
懐の軽さは、精神面での自信のなさや不安定さに繋がります。
お金がなくて犯罪を犯す…なんていうのはニュースを見ているとよく目にしますが、老後貧困を逃れるためにも、今からでも自分に自信をつけていくことが大切です。
専業主婦が老後貧困を解決する為の資金はどのくらい必要?
老後にお金の心配をせずに豊かに過ごせることを「リッチ老後」「リッチ定年」と呼ばれており、これらの方は、世帯年収が1000万円以上といわれています。
働いて貯蓄し達成した人や、投資や株など、運用で収益を得る人もいます。
例えリッチでなくとも、不安にならずに安心した生活を送りたいですよね。
また、専業主婦の方は老後貧困を回避するべく、なるべく多くの資金を確保しておきたいところです。
老後の支出はどの程度あるものなのか?
厚労省の発表では、70代以上の老後の暮らしは毎月20万円以上の支出があるといわれています。
世代 | 20代 | 30代 | 40代 | 50台 | 60代 | 70代以上 |
世帯人数 | 1.58 | 3.06 | 3.22 | 2.77 | 2.31 | 1.88 |
1か月の支出 | 23万円 | 32万円 | 39万円 | 39万円 | 30万円 | 22万円 |
上記の表から、老後貧困を解決するためには毎月20万円あっても足りないということがわかると思います。
専業主婦の方も国から年金をもらえますが、国からの年金はお弁当のようなものであり、毎日お弁当を食べていくわけにもいかないですよね。
たまには外食もしたいですし、欲しい物も買いたいと思います。
老後貧困を解決するためには、今から準備しておかなければいけないことがわかると思います。
専業主婦が老後貧困を解決するためにやるべきこと
では、何をすれば老後貧困を回避できるのでしょうか。
老後貧困を解決するためには、
- 自分で制度などを調べ新しく取り組む
- 貯蓄や積み立てを検討する
- プロに相談して様々な方法を検討する
- 生活水準を見直し細かな出費を見直す
- 副業を検討する
などが大切になります。
まずは、今の自分の現状をしっかりと把握していきましょう。
現在の自分の収入や支出、未来の支出などを把握し、いくら必要なのかも調べていくことが最初の一歩ですよね。
その①:投資をしていく
現状は60歳から基礎年金を受給できますが、これから超高齢化社会に突入して、年金などまともに支払われない状態になるのは必至です。
近い将来、定年制度が見直されて70歳以上にひきあげられるのではないでしょうか。
となれば、ますます今から対策を講じていく必要があります。
例えば、よくCMなどでも聞く「ideco イデコ」。
投資というイメージですが、投資が怖いという方でも、元本保証型のideco定期預金というものもあります。
ideco定期預金の最もわかりやすいメリットとしては、
- 税金の面でとても優遇されている
ということです。
預金に関しては、通常のものと変わらない認識でいいのですが、預けた額分の税金が控除されるのが最大のメリットとなっています。
預けた金利は期待出来ないため、投資のように増えることはないですが、確実に貯めることができ、税金が控除されるというメリットは素敵だと思います。
「ideco イデコ」のように、年金以外にも老後に保証となる方法も調べていくのもいいですよ。
その②:保険に加入しておく
掛け捨てではない積み立て型の生命保険に加入するという手もあります。
積み立て型の生命保険は大まかにわけて3つの目的があります。
- 自分の病気やケガ・または死亡時に残された家族への資金とするため
- 自分の老後資金に備えるため
- 子供の教育資金のため
かけ捨て型と異なり保険料が高くなるのがデメリットですが、解約時に解約払戻金、満期時に満期保険金を受け取ることができます。
また、満期まで病気にならずに一切保険を使用しなければ、お祝い金などもありその分もらえる金額も増えます。
「健康」であることが何より重要になるため、将来必然的に医療費が増えることを考えると、積み立て型保険を検討し、健康を強く意識しながら貯蓄するのもいいと思います。
その③:老後のための資金作りを今のうちから相談する
一人で考えていると、具体的に何をすればいいのか…なかなか新しいことへの挑戦は難しいものです。
調べても自信がなかったり、誰かに正解を教えてほしかったりしますよね。
老後資金はいくら必要なのかもっと具体的に知りたいし、一番資金が貯めやすい方法をすべて検討したいなど。
必要な資金は家庭状況により異なるため、しっかりとライフプランを把握する必要があります。
「収入」「支出」「貯蓄」の3項目を確認し、家計の収入や支出のバランスを分析して考える方が安心ですよね。
そのため、やはりそこはプロに聞くのが一番です。
家計のプロ戦略家には、ファイナンシャルプランナー(FP)がいます。
ライフイベントやその方の立場を考慮したうえで、様々なアドバイスや資産設計を行い適切なアドバイスをしてくれますよ。
その④:副業で収入源を作っておく
在宅ワークで収入を得て貯蓄をするという手もあります。在宅ワークには、
- アンケートモニター
- ネットショップ運営
- ポイントサイト
- ライター業務
など、数多くありますが、特におすすめするのは”ブログ”です。
例えば、何か自信がある趣味や特技があれば、それをブログで情報の知識として売ることもできます。
ハンドメイドで作ったものをブログ内で売るのもいいですよね。
特に、twitterやインスタグラムなどでフォロワーが多い方などは、そこから自分のブログにお客さんを流せるのでお勧めです。
私自身は副業からブログを始めて月収7桁を稼いできています。
ネットショップ運営やライター業務なども、最終的にはブログへと繋がる道筋ですので、色々な副業を検討してみてはいかがでしょうか。
今回のまとめ
今回は、専業主婦の老後貧困についてお話しました。
老後にお金がないことがわかると、不安になる方がほとんどだと思います。
老後貧乏を解決するためにも、今から自分の現状を把握し具体的な数字を出していくようにしましょう。
頭で考えるよりは、実際に計算して可視化するようにしたほうが現実的になるので、次の行動へ移しやすくなるかと思います。
特に簡単な副業などはすぐに取り組むことができますので、実際に行動に移していきましょう。
それでは、ここまで読んでいただいてありがとうございました。