将来への不安を漠然と抱えたサラリーマンが増えています。
長引く新型コロナウイルス蔓延の影響による企業の業績低迷は、サラリーマンが抱える不安に大きな拍車をかけています。
自身のモチベーションや賃金、社会保障、人間関係によるものなどなどさまざまです。
今回は、将来が不安なサラリーマンが抱える悩みの要因と、その解消方法についてみていきましょう。
サラリーマンが将来が不安と感じる理由は?
サラリーマンが感じる将来への不安といっても、それぞれが置かれた環境や立場の違いなどにより、その感じ方・捉え方は同じではありません。
では、多くのサラリーマンが抱えやすい不安とは具体的にどんなものがあるのでしょうか。
会社の給料や賞与が少なくて不安に感じる
以前までの日本企業のサラリーマンは「生涯年収として3億円を稼ぐ」といわれていました。
しかしこれはすでに過去のことといわざるをえません。
社会的地位が高くなったり、家族が増えればかかるお金も増えるのは必然ですが、2000年頃をピークにサラリーマンの収入は減少し続けています。
引用:https://www.jil.go.jp/kokunai/
このため現在では長年企業に在籍しても昇給はなく、給与が上がらないといった状況も珍しくはなくなりました。
日本の高度経済成長期からバブル絶頂期までには「年次昇給」「終身雇用」という、今ではあり得ないような手厚い保証がありましたが、それもすでに遠い過去の話し。
2020年以降はコロナ禍も長期化し、各企業の業績が悪化が懸念される中、賞与や給与が減少するのではないかとさらに不安を募らせるサラリーマンは少なくありません。
保証手当もないしスキルアップできる環境ではない
企業と従業員の雇用契約には万が一働けない事態に陥ったとき、労働契約は維持しながらも業務に就くことを免除する「休職制度」があります。
ただしこの制度は法律では定められたものではなく、企業が独自に導入する制度であることから、期間や条件はそれぞれ異なり、導入していないケースもみられます。
これでは病気やケガが原因で、充分な収入が得られなくなることに不安を感じるのも無理はありません。
またひとつの職場に長年勤めていると、業務が単調になりがちでマンネリ化しやすくなります。
すると学びや発見から遠のいた毎日の繰り返しとなり、新たなスキルを身に着けることに意欲的でなくなってしまう状況が起こることも少なくありません。
さらに、これまで培ってきたスキルが世間で通用するのかにも疑問を感じ、漠然とした不安の原因となります。
会社の経営状態が不安。突然リストラされるかもしれない恐怖
サラリーマンの不安は能力や健康状態といった自身によるものだけではなく、企業の業績悪化によるリストラといった外的要因によるものもみられます。
事実、現在の不安定な社会情勢から、会社都合で退社を余儀なくされているサラリーマンは少なくありません。
こうした状況では、たとえリストラの当事者でなくても「次は自分の番かもしれない」といった不安を感じてしまいます。
またリストラは同時に、人件費削減による定期昇給や賞与のカット、あるいは新規雇用の抑制による労働時間や業務負担の増大といった労働環境の悪化を招き、当事者以外の従業員の不安の原因にもなります。
人間関係に不安がある
サラリーマンの不安は、収入や仕事にまつわることばかりではありません。
社内での孤立やパワハラ、モラハラといった、人間関係に関する不安も常につきまといます。
特に人間関係は自分以外が原因になることが多く、相手が自分より高いポジションの場合には、影響をなくすことは困難です。
また人間関係は考え方が合わない、雰囲気が悪いなど、たとえその理由が些細であったとしても、1日の中で多くの時間を職場で過ごすサラリーマンにとって精神状態に大きな負担をもたらします。
さらに良好ではない人間関係が将来にわたって続くと考えると、より大きな不安につながってしまいます。
安心できる将来のためにサラリーマンが今すぐ始めるべき行動
ここまでのような不安を抱えたままでは前向きに仕事を続けることは難しく、精神的なストレスは増すばかりです。
しかし、将来を不安視しているサラリーマンの多くは保守的で自身のキャリアアップもままならない傾向がみられます。
さらに、かつての終身雇用制度が崩壊した現在、「寄らば大樹の陰」の思考では不安が解消されることはありません。
そこで、不安に根本的に対処するには企業に依存しすぎず、自分自身のレベルを上げ、不測の事態に備えるべく次のような行x動を起こすことが大切です。
転職可能なスキルを身につける
「リストラされたら」「会社が倒産してしまったら」と考えながら働いていても、不安は増大するばかりです。
たとえ今いる職場で働くことが難しくなったとしても、いつでも転職して新たに働く場を確保することができるスキルを身につけておけば、不安の多くを解消することができます。
そこで転職に求められるスキルとしては大きく2種類あります。
このうちひとつは業種や職種を問わず通用する持ち出し可能な「ポータブルスキル」。
そしてもうひとつは特定の職務を遂行する上で求められる専門的な知識や技術である
「テクニカルスキル」です。
これらは希望する職種やポジション、企業が求める人材によって異なりますが、年齢が上がるにつれ、ポータブルスキルに加えテクニカルスキルが重視されるようになります。
また、実際に行動に移す場合には転職エージェントの活用がおすすめです。
転職エージェントを介すことにより、求人情報ばかりでなく転職市場で求められる人材や必要とされるスキル、さらに年収アップの秘訣など、さまざまな情報を得ることができます。
副業で給料に影響されない収入源を作る
給与以外の収入を副業で確保しておくこともサラリーマン特有の不安解消には有効です。
副業と一口にいってもアフィリエイト、アドセンス、せどり・転売、クラウドソーシングなど、その種類は多岐にわたり、サラリーマンでもはじめやすいものが少なくありません。
またこれらはいずれもインターネットを活用するため、パソコン1台あれば自宅ではじめることができ、リスクが比較的小さいのがも特徴です。
このため、現在の仕事を続けながらひとまず挑戦し、うまくいかなければ軌道修正するといったことも難しくありません。
むしろこうした副業は失敗してもまた再挑戦することで、より自分に適した副業をみつけることができるでしょう。
資産運用で複数の収入の柱を作る
給与以外の収入源をつくるには資産運用という方法もあります。
企業に所属しているサラリーマンは当然のことながら勤務時間中は自由に時間を使うことができません。
しかし、自分が働かなくても「お金に働いてもらう」ことで資産を増やすことができます。
その方法は株式投資、投資信託、不動産投資、NISAなどさまざまですが、これにより配当金の受け取りやキャピタルゲインなどにより、給与以外に収入の柱を確保します。
ただし、資産運用はリターンを得るために元本割れなどのリスクも覚悟しておかなければなりません。
このため、投資に詳しくない方であれば、投資の達人になるための投資講座などを受講して、投資知識を身につけておくといいでしょう。
行動・対策を始めれば未来は明るく輝きだす
将来に不安を感じているだけでは問題が解決しないばかりでなく、不安がさらに膨らんでネガティブ思考のスパイラルに陥ってしまいます。
ネガティブ思考はそう簡単に解決できるものばかりではありませんが、しかしこれだけは覚えてもらいたいです。
悩まれているや不安というのはそもそも
「あなた自身が作り出した勝手な幻想」だということを。
あなたの幻想が実際に現実世界で起こっていることは何一つなく、あくまで将来の起こるかもしれない「可能性」にたいして悩んでしまっている事を理解してください。
これほどムダな時間はありません。
意識して行動し続ければ、必ずよい道となってあなたの前に開かれます。
詳しくはプロフィールを見てもらえればわかりますが、私自身も将来への不安をきっかけにして副業にチャレンジし、現在は脱サラをして思い描いた理想の暮らしができているのは、やはり「行動し対策を続けたから」です。
行動し続けることで、さまざまな不安も力に変えていくことができます。
ぜひあなたの未来が今よりも、もっと明るく輝きだせるようになることを願っています。